桜の季節ですね。桜が舞う季節はスギ、ヒノキの花粉が舞う季節でもあります。スギ花粉症は日本人の3~4人に1人が悩まされていると言われています。さて、花粉症が原因で食物アレルギーをきたすことがあるのです!?これを交差性アレルギー反応と言います。体にアレルゲン(抗原)が侵入すると免疫反応によって抗体(通常はIg抗体)をつくり、抗体がある特定のアレルゲンを認識します。交差アレルギー反応とは抗体が作られる元になった抗原とは別の種類の似た抗原にもアレルギー反応を起こす事を言います。 野菜や果物などに対するアレルギー検査が陰性なのに、実際に食べると口の中やのどがイガイガしたり目が痒くなることがあります。それは交差性アレルギー反応によるものかもしれません。子供さんの野菜や果物嫌いが、実はアレルギーが原因だったという事も在ります。

代表的な交叉反応
スギ、ヒノキ  ー トマト
イネ、カモガヤ ー キウイ、メロン、スイカ
ハンノキ、白樺 ー りんご、桃
ブタクサ    ー バナナ、レタス、きゅうり、スイカ