ダイアログ・イン・ザ・ダーク(Dialogue in the Dark)

2013年4月26日にグランフロント大阪「ナレッジキャピタル」内に、積水ハウスとの共創で「対話のある家」として長期展示がオープンしました。今年6月に体験してきました。
参加者は数人のグループとなり、事前に白杖を渡され、完全に光を遮断した暗闇のコースを歩いていきます。暗闇内では「アテンド」と呼ばれる視覚障害者のスタッフが参加者を先導しサポートにあたります。暗闇内は参加者同士で声をかけあって進み、床や壁・設置物を触ったり、飲食などの体験をすします。体験時間は約60分。その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、そしてコミュニケーションの大切さ、人のあたたかさを思い出します。1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって誕生した。世界30か国以上・約130都市で開催されており、学校や企業団体での課外授業・研修などにも利用されている。暗闇のソーシャルエンターテインメントです。全世界で700万人以上が体験し、1999年以降 約13万人以上の人が体験しています。(以上会場パンフレット参照)

今年一番の、素晴らしい体験でした。眼科医として視覚の重要性は周知しているつもりでしたが、大きな気付きがありました。暗闇に身を置くことで五感がより研ぎ澄まされてゆくのを実感できます。暗闇では視覚障害者さんのサポートで、セッションが進行してゆきます。私たちは彼らにリードされ、彼らの置かれている世界の一端を感じ取れます。視覚障害者さんたちとの、垣根がなくなります。

是非皆様も、機会がございましたら、体験なされることを、お勧めします。