今日7月3日は、第一回なみだの日です。波の日、七味の日、通天閣が出来た日でもあるのですが、今年から『なみだの日』も日本記念日協会に登録制定されました。
パソコンの画面を注視するVDT(Visual Display Terminals)作業の増加などにより、ドライアイ患者さんが急増しています。眼精疲労の7割はドライアイで、わが国のドライアイ患者は2,200万人に上るとの報告もあります。5月23日に開かれた記者発表&メディアセミナー(主催=ドライアイ研究会)では、ドライアイ研究会世話人代表で慶應義塾大学眼科学教室教授の坪田一男先生が、新しいドライアイの定義と診断基準、および毎年7月3日を「なみだの日」と制定したことを報告しました。ドライアイとは、涙の乾きや涙の不安定など、涙の異常によって、視力低下や目の表面の健康が損な われる疾患です。2016 年にドライアイ研究会では、ドライアイの定義を、『様々な要因により涙液層の 安定性が低下する疾患であり、眼不快感や視機能異常を生じ、眼表面の障害を伴うことがある』と定め ています。ドライアイは、大きく 2 つに分類することができます。1 つは、涙の量が減ってしまう「量的 な異常」、もう 1 つは、涙の性質や涙を保持する能力が変化する「質的な異常」です。最近、この後者の 質的異常により涙が不安定になるドライアイの急増が報告されています。パソコンやスマートフォンな どによる目の酷使、乾燥する室内環境、コンタクトレンズ装用者の増加、ストレス、加齢などがその背 景と考えられています。私もドライアイ研究会の会員として、ドライアイの啓蒙活動、診療にこれからも微力ですが関わっていきたいと思っています。どうぞ、お気軽に涙の質問など御座いましたら相談ください。