昨年末、目の病気に関する基礎研究から治療、リハビリまで総合的な対応に取り組む国内初の眼科施設「神戸アイセンター」(神戸市中央区)が開設されました。患者診療を担う病院部分と、視覚障害者の日常生活を支援するロービジョン(低視力)ケアスペース「ビジョンパーク」も12月1日に開業。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を扱う研究室や細胞培養施設は順次開設予定です。この施設の特色として、2階は視覚障害者のリハビリ支援機器や社会復帰をサポートするビジョンパーク。リーディング(セミナー、読書)▽リラクゼーション(音楽鑑賞、カフェ)▽キッチン(料理、工作)▽アクティブ(クライミング、ヨガなど)▽シミュレーション(疑似、見え方体験)-の五つのエリアがあります。キッチンでは、包丁をなるべく使わないレシピ料理を体験できるほか、ホールド(突起物)が点滅するクライミング用の人工壁や視野の狭い人が運転の注意点を学ぶドライブシミュレーターなども完備しています。このような施設が全国に増えてゆくと良いですね。http://www.kobeeyecenter.jp