1月4日、眼の病気に関する基礎研究から治療、リハビリまで総合的な対応に取り組む国内初の眼科施設「神戸アイセンター」(神戸市中央区)を見学してきました。ポートアイランドの神戸中央市民病院に隣接し、患者診療を担う病院部分と、視覚障害者の日常生活を支援するロービジョン(低視力)ケアスペース「ビジョンパーク」からなります。人工多能性幹細胞(iPS細胞)を扱う研究室や細胞培養施設も用意されています。この施設の特色として、2階は視覚障害者のリハビリ支援機器や社会復帰をサポートするビジョンパーク。リーディング(セミナー、読書)▽リラクゼーション(音楽鑑賞、カフェ)▽キッチン(料理、工作)▽アクティブ(クライミング、ヨガなど)▽シミュレーション(疑似、見え方体験)-の五つのエリアがあります。キッチンでは、包丁をなるべく使わないレシピ料理を体験できるほか、視野の狭い人が運転の注意点を学ぶドライブシミュレーターなども完備しています。中でも山崎健太郎デザインワークショップによるビジョンパークは秀逸です。パーク内の目の不自由なかたも、健常者も楽しめるブックデイレクター幅允孝さん監修の図書館も楽しくて素晴らしい蔵書でした。ボルダリングが出来る壁面もユニークです。このような施設が全国に増えてゆくと良いですね。

http://architecturephoto.net/73617/      

http://www.kobeeyecenter.jp