● 百日咳(現在流行中)
百日咳は、強い咳が長く続く細菌感染症です。特に夜間の激しい咳込みが特徴で、大人でも数週間〜数ヶ月続くことがあります。咳が強いため、結膜(白目部分)の出血や充血が起こることがあり、急に“白目が赤くなる”ことで眼科を受診される方もいます。発熱は軽いことが多いため、単なる風邪と区別がつきにくい点に注意が必要です。抗菌薬が効く病気なので、長引く咳や咳込みで息が止まりそうになる場合は早めの受診をおすすめします。周囲へうつる病気でもあり、特に乳幼児では重症化しやすいため、家族内に小さな子どもがいる場合は注意しましょう。
● マイコプラズマ肺炎(現在流行中)
マイコプラズマ肺炎は、比較的ゆっくり進行する“歩ける肺炎”とも呼ばれる感染症です。数日〜1週間続く乾いた咳、微熱、全身のだるさが特徴です。眼に関係する症状としては、結膜炎や眼の充血を伴うことがあり、“目のかゆみや赤み+咳が続く”という形で眼科を先に受診されるケースもあります。通常は軽症で済みますが、咳は長引くことがあり、学校で集団感染が起こりやすい病気です。治療は抗菌薬が中心で、早期に内科での診断を受けると治りが早くなります。眼に症状が出た場合は点眼での治療も可能ですので、眼科と内科の両方でケアすることが大切です。












