緑内障はわが国における中途失明原因の第一位であり、40 歳以上の 20 人に 1 人が罹患してい るとされています。自覚症状に乏しく、特に初期の視野欠損に気付きにくいことが特徴で、失った視野は二度と元に戻らないことから、早期発見・早期治療を促すことが視野を守るために大変 重要です。
世界緑内障週間
世界緑内障週間(World Glaucoma Week)は 2008 年から世界で一斉に行われている緑内障啓発のための国際的イベントです。毎年 3 月上旬の 1 週間を世界緑内障週間と定め、眼科検診、講演会、行政府への陳情等の様々な活動が行われています。日本は 2008 年の第 1 回目から この啓発活動に参画しており、今年は日本各地のランドマークを、緑内障にちなみ「グリ ーン」にライトアップされます。京阪神では、大阪通天閣、京都タワー、神戸ポートタワー、モザイク大観覧車などがライトアップされます。日本緑内障学会会員の私も、微力ながらこの取り組みの一助を担えれば幸いです。