◆マスクドライアイ

冬が近づくと空気が乾燥し、目の不調が起こりやすくなります。特に近年増えているのが「マスクドライアイ」です。マスクをして呼吸すると、上方向に漏れた息が目に当たり、涙が蒸発しやすくなります。その結果、目の乾き、ゴロゴロ感、しみる感じ、かすみ、疲れやすさ、コンタクトが張り付きやすいなどの症状が現れます。

予防にはいくつかポイントがあります。まず、マスク上部のワイヤーを鼻の形に合わせ、隙間をできるだけ少なくすること。これだけで目に向かう息の量を減らせます。また、室内が乾燥していると症状が強くなるため、加湿器の使用も有効です。パソコンやスマートフォンを長時間使う方は、まばたきの回数が減るため、意識してまばたきを増やすことも大切です。乾燥が気になる時には、人工涙液(目薬)でこまめにうるおいを補いましょう。コンタクトレンズを使用している方は、症状が強い日はメガネに切り替えるのもおすすめです。

目の乾燥が続くと、角膜や結膜に炎症を起こす場合があります。症状が長引く、痛みや強いかすみがある、コンタクトが入れにくいなどの場合は、無理せず早めにご相談ください。