ノーベル賞授賞式ウイークで、マスコミの報道もヒートアップしてきてますね。2016年、ノーベル医学・生理学賞、大隅良典先生(東京工業大学 栄誉教授)おめでとうございます。
私の理解の範疇でのお話ですが、オートファジーは自食作用とも呼ばれています。この機能により、細胞内の不要なタンパク質を分解します。そして、オートファジーは不要なタンパク質を分解するだけではなく、これを再利用して新しいタンパク質を作ります。タンパク質のリサイクルをしているのです。この仕組みにより、人体内では毎日200gのタンパク質が新しく作られているそうです。オートファジーは、細胞内の不要なタンパク質を分解してクリーニングしています。そのおかげで、私達の細胞が新鮮でいられるのです。
これからオートファジーを使って新薬開発が期待されています。パーキンソン病、アルツハイマー病、脂肪肝、肝臓癌、膵臓癌、糖尿病などがオートファジーと関係していると考えられています。人が老いていくメカニズムも解明できるかもしれません。
そして、眼科領域では老化による白内障を抑えることが出来るようになるのではと期待されています。

東京大学 水島研究室
http://square.umin.ac.jp/molbiol/news_topics/cataract.html
今後の研究の成果にも注目ですね。