スギ去った後にも目鼻症状が続く、口腔症状がある患者さんはイネ科花粉症かも？

投稿日 : 2025年5月20日最終更新日時 : 2025年5月20日投稿者 : nishibe カテゴリー : にしべ眼科院長ブログ

◆スギ去った後にも目鼻症状が続く、口腔症状がある患者さんはイネ科花粉症かも知れません

「ゴールデンウイークにバーベキューなど屋外で活動したら、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった症状が続いている・・・」、「メロンやスイカなど果物を食べると口やのどがかゆい、イガイガ、チクチクする・・・」このような症状の原因となりやすい花粉アレルゲンの検索に、『イムノキャップラピッドアレルゲン8』を受けてみませんか？

◆夏の花粉：カモガヤ（イネ科）とは

カモガヤはスギ・ヒノキ花粉の飛散が終了した後の初夏から秋（5 月～11月）にかけて飛散します。

カモガヤの花粉はスギなど樹木花粉より大きく（約35～50μm）数十ｍから数百ｍしか飛ばないため、植物の近くに近づかないだけでもアレルゲン回避に効果的といわれています。

◆花粉-食物アレルギー症候群（PFAS: pollen-food allergy syndrome）にも注意

PFASは、花粉症に合併する食物アレルギーで、果物や野菜を食べた後に口・唇・喉などにイガイガ感やかゆみ、腫れがみられます。
原因は花粉の主要アレルゲンと果物などの食物中に含まれているタンパク質の交差抗原性によるものです。花粉の飛散時期には、関連する食物を食べたときに症状が出やすいです。
イネ科花粉（カモガヤ・オオアワガエリ）ではメロンやスイカ、キウイなどの果物で症状が現れることがあります。

関連する食物に対しては、診断にもとづいた適切な回避を行い、原因となる花粉が飛散する時期に発症・悪化するため花粉対策も重要となります。

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